赤ちゃんの手

とびひは早めの治療が大事!日ごろから意識したい予防法

高温多湿になる5月〜6月くらいから乳幼児に多くみられる「とびひ」。とびひは見た目も痛そうなので、とても心配になりますよね。とびひは免疫ができる病気ではないため、皮膚のバリアが弱い赤ちゃんから小学校低学年くらいまでの子どもは何回でもかかってしまいます。この記事では、とびひの治療や予防法についてご紹介します。ぜひ日ごろのケアの参考にして下さいね。

とびひとは

赤ちゃんが泣いている

とびひの正式病名は、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言います。とびひは「水疱性膿痂疹」と「痂皮性膿痂疹」の大きく2種類に分けられます。このうち、乳幼児に発症しやすいのが「水疱性膿痂疹」です。高温多湿で発汗が多く、皮膚も不潔になりやすいになる夏に起こりやすい皮膚の疾患です。虫さされやあせも、かき傷、すり傷、湿疹などに、黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌といった細菌が入り込むことが原因で、感染すると水疱ができます。

水疱は破れやすく、中から汁が出てジュクジュクただれた状態になります。破れた水疱から、接触によって中の菌が飛び火のように体中に広がり、新たに水疱を増やしていきます。一方で、「痂皮性膿痂疹」は炎症が強く、水疱はできずにかさぶたが厚く付きます。アトピー性皮膚炎などに合併しておこることが多く、季節にはあまり関係なく乳幼児よりも成人に多く見られます。とびひの原因になる細菌は、傷ができていたりアトピー性皮膚炎など、皮膚の抵抗力が弱くなっていると感染しやすくなります。つまり、もともと皮膚の抵抗力が弱い乳幼児には起こりやすいので注意が必要なのです。また最近では、地球の温暖化や環境の変化により冬でもみられることがあります。

とびひの治療

赤ちゃんの手

とびひの場合、小児科でも皮膚科でもみてもらうことができますが、熱などの症状がない場合は、より専門的な皮膚科をおすすめします。治療には、主に抗生物質の内服や軟膏が使用され、原因となる細菌を退治します。薬を使用すると、ジュクジュクとただれていたところが徐々に乾いてかさぶたができ、やがてはがれ落ちます。かゆみや炎症がひどい場合には、必要に応じてかゆみ止めや炎症を抑える内服薬や軟膏で治療が行われます。治療を始めてから完治までは、軽い症状であれば4〜5日、長い場合は2?3週間位といわれています。薬は医師の指示に従って正しく使い、特に飲み薬は、症状が軽くなったからと自己判断でやめないことが大切です。また、治療に対する反応が悪い場合には、別の水泡症の可能性があるため、水疱や膿疱の内容の検査が必要になります。

ホームケアで大切なこと

赤ちゃんがママに抱かれている

皮膚を清潔に保つ

とびひの原因となる細菌を減らすため、入浴して全身を綺麗に洗いましょう。患部をこすらないように、石けんをよく泡立て、泡で優しくていねいに洗います。その後は石鹸がのこらないようにシャワーでしっかりとよく洗い流しましょう。また、家族への感染を避けるため、兄弟で一緒の入浴はせず、湯ぶねにはつからないようにしてください。タオルや衣類を介して感染することもあるため、タオルも共用しないようにしましょう。洗濯ものは一緒でも大丈夫ですが、洗濯後よく乾燥させましょう。

患部をガーゼで覆う

患部を触ったりひっかいたりした手で他の部分に触れるとすぐに広がってしまうため、清潔なガーゼで覆ってください。乳幼児はとくにかゆいと触りたくなってしまうので、しっかりとテープで止めておきたいのですが、テープをはったところに広がりやすいため、できるだけテープが肌につかないようにします。絆創膏もテープで広がりやすいため、使用しないようにしましょう。ジュクジュクした液が外に染み出ないぐらいの厚めのガーゼにして、1日2回程度交換してください。どうしてもかゆみが強いときは、患部を冷たいタオルで冷やすとかゆみが鎮まります。また、誤って引っ掻かないように手当をする側も爪を短めに切るようにしましょう。

※家庭に抗生物質の薬がある場合でも、抗生物質にも様々な種類があるため、医療機関を受診してそのときの症状に適した薬を処方してもらいましょう。

保育園や幼稚園への登園は可能か?

ママとパパと赤ちゃんが寝ている

基本的に外出には差し支えありませんが、保育園や幼稚園では他園児への感染の可能性もあり、それぞれの園によって決められているところもあるので、園の先生に相談してみましょう。登園可能な場合は、子ども同士が直接触れないように患部をガーゼで覆ってください。

※プールは、かさぶたになっている状態であれば可能とする場合もありますが、症状を悪化させたり他の子どもにうつす恐れがあるので、完治するまではなるべく休んだ方が良いでしょう。

とびひ予防のためにできること

ママが赤ちゃんにキスしている

・毎日必ず入浴(シャワー)をし、泡立てた石鹸を使って洗浄し、汚れがのこらないようによく洗い流しましょう。
・虫さされやすり傷は、小さなものでもきちんと治療してかかないようにしましょう。
・爪を短く切り、外出や遊んだ後にはしっかりと石鹸で手を洗いましょう。
・夏はなるべく涼しい部屋で過ごし、外出で汗をかいたあとはすぐにシャワーを浴びるなどしてこまめに汗や汚れを流しましょう。
・湿疹やアトピー性皮膚炎がある場合には、保湿ケアをして治療につとめましょう。

とびひを予防するためには、とにかく日ごろから皮膚を清潔に保つことが大切です。また、乳幼児は鼻の下から膿痂疹を発症しとびひになるケースも多くあります。実は、鼻の中はとびひの原因となるブドウ球菌などの細菌の温床です。鼻を触ったりほじったりするくせがある場合は、鼻に指を入れないように注意しましょう。

おわりに

ママが赤ちゃんを抱き上げている

とびひは、ひどくならないうちに治療を始めることで、より早く治すことができます。気になる症状があれば、早めに皮膚科や小児科を受診しましょう。軽い症状だからと放っておくと、あっというまに広がってひどい状態になってしまうこともあるため、早めの受診がとても大切です。とびひの原因となる細菌によって、まれに他の病気が起きることもあるので、きちんと診断してもらうと安心です。小さな子どもは自分で皮膚を清潔に保つことはできないので、特に夏の間は注意してとびひから守ってあげましょう。

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