雑穀米

赤ちゃんはいつから雑穀米を食べられる?始めるときの注意点

世の中では健康への関心が年々広がり、栄養価の高い雑穀米も食卓に並ぶ家庭が増えているようですね。レストランやカフェなどでも出てくることが多くなりました。大人にとってはメリットばかりに思える雑穀米ですが、赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのか?いつから食べさせるのが良いのか?親御さんは気になりますよね。一般的に雑穀米をあげ始めても良いとされる年齢は、3歳を過ぎてからと言われています。では、なぜ3歳以降が良いのか?その理由と、雑穀米に含まれている食物繊維について解説していきます。

雑穀米を与える場合、3歳以降に始めたほうが良いとされる3つの理由

赤ちゃんがつかみ食べをしている

消化機能が未発達なため、消化できない

乳幼児にとって雑穀米が問題になる1番の理由は、消化の悪さにあります。雑穀米は食物繊維が豊富なことで有名ですが、そもそも食物繊維は人が消化器官の中で消化・吸収することができない成分です。通常食べたものは胃から小腸へと移動していきますが、食物繊維がそのまま存在することで他の栄養素の消化・吸収がゆっくりになり妨げられます。つまり、コレステロールやブドウ糖の吸収を抑えることにつながり、その分血糖値の上昇が緩やかになるので大人にとってはメリットになりますが、消化機能が未発達な乳幼児にとっては負担になり、消化できないことが下痢を引き起こしてしまう原因になります。

まだ咀嚼力がついていない

雑穀米は大人でもよく噛まないと消化が悪いといわれています。まだ歯の生えていない赤ちゃんや、歯が生えていても食べ物をしっかりと噛みつぶすことができないうちに与えるのは適当ではありません。離乳食は白米でも消化の良いようにおかゆから始め、徐々に硬さを加減していくので、雑穀米をおかゆにしたとしても負担になることがわかります。小さなうちは無理をせず、食べやすいものや消化の良いものを選んであげた方がよいでしょう。

アレルギーの心配がある

白米でアレルギーが出ることはごく稀ですが、白米で問題がなくても玄米や雑穀米でアレルギーを引き起こす場合があります。雑穀米は、アワ・ヒエ・キビなど数十種類の雑穀類が配合されているものも多く、アレルギーの原因になってしまう可能性は高くなります。

始めるときの注意点

赤ちゃんがご飯を食べている

家族みんなが雑穀米を食べている場合は、お子さんにも一緒に雑穀米を食べさせたいご家庭もありますよね。始める目安は、前述している通り、奥歯が生えそろい食べ物をきちんと噛みつぶせるようになる3歳以降が良いでしょう。しかし、3歳以降といってもまだ消化機能が大人と同じではないので、まずはおかゆから始めてあげるのが安心です。食べたあとの便の様子を見ながら、白米に少量混ぜる程度で量を調整しましょう。あくまでも消化器官の負担にならないように注意が必要です。また、食物繊維には、カルシウムやミネラルなどを体外に排出してしまう作用があるので、一度に大量に摂取するのは控えましょう。

雑穀米に含まれる食物繊維とは

雑穀米

食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。

水溶性食物繊

果物やこんにゃく、わかめや昆布などの海藻に含まれる物質です。糖分の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑えるので糖尿病予防に効果があります。また、腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用があります。また、うんちを柔らかくする作用があり便秘にも効果的ですが、摂取しすぎると下痢になってしまう可能性があるため注意が必要です。

不溶性食物繊維

野菜や豆類、キノコ類などに含まれています。不溶性食物繊維は胃の中に長時間留まるので満腹感が得やすく、肥満防止になります。また、腸内で水分を吸収し膨れることにより、うんちの量を増やして便通を改善させることが出来ます。しかし、水溶性とは逆に、腸内の水分を吸収してしまうことで、腸内の水分が不足して便秘が悪化してしまうことがあるので注意が必要です。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は、2:1の比率で摂取することが良いとされています。この2種類の食物繊維をバランス良く摂取することで、便秘の改善が期待されます。離乳食の場合、段階に合わせて少しずつ繊維のあるものも食べられるようになってくると、咀嚼の練習にもなり顎の発達にも良い影響があります。

離乳食におすすめ!食物繊維が豊富な食材

赤ちゃんがご飯を食べている

特に便秘がちな赤ちゃんには、ぜひ食物繊維が豊富に含まれる食材を使って離乳食を与えてみて下さい。初期〜後期・完了食にかけて取り入れやすい食材をご紹介します。

《初期》

かぼちゃ、さつまいも、プルーン

かぼちゃやさつまいもは食物繊維が豊富で初期から食べられる代表的な食材です。甘味があり食べやすいので、赤ちゃんもよく食べてくれるでしょう。繊維があるので裏ごしをしてなめらかにしてあげるのが基本です。初期の便秘にも効果的です。プルーンは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がほぼ同量バランスよく含まれているので取り入れやすいですね。

《中期》

わかめ、ひじきなどの海藻類、豆類

わかめは食物繊維だけでなく、ミネラルやカルシウムも豊富に含まれています。初めはすりつぶしてあげると食べやすくなります。つぶすとぬめりがでますが、そのぬめりの部分にも食物繊維が含まれていると言われているので、おすすめの食材です。ひじきも食物繊維が豊富に含まれていますが、カルシウムは牛乳の12倍も含まれています。また、マグネシウムも豊富なので血液の循環を正常に保ってくれます。豆類は食物繊維の他に、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富な食材です。やわらかくゆでてからうす皮を取り、すりつぶしたりみじんぎりにしてあげましょう。

《後期》

しめじ、しいたけなどのきのこ類、ごぼう

きのこ類は軸は繊維が多く食べずらいので、初めはかさの部分を細かく刻んであげましょう。しめじは煮汁にも栄養素があるので出汁としても使えます。ごぼうは水溶性、不溶性どちらの食物繊維も多く含まれているので、腸内環境を整えてくれます。繊維が強いのでアク抜きをしっかりとして、柔らかく調理し、消化に負担のかからなようにしましょう。

おわりに

赤ちゃんがご飯を食べている

このように、離乳食の時期によって食物繊維が含まれている食材を変えていき、少しずつ摂取できると良いですね。雑穀米のように、大人にとっては健康に好影響な食物でも、実は赤ちゃんにとっては負担になってしまうものがあります。栄養素を手軽にたくさん摂取できる便利なものほど、赤ちゃんには適していないことが多かったりもします。大人と別々の食事を用意するのは大変ですが、赤ちゃんの身体に無理のない食品を選んであげたいですね。

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